マルコといっしょに

2テモ4:11「ルカだけは私とともにおります。マルコを伴って、いっしょに来てください。彼は私の務めのために役に立つからです」
パウロがまだサウロと呼ばれていたころ、イエス様と出会いキリスト者となりましたが、今まで迫害していた教会の人たちは恐がってパウロを避けていました。そのとき手を差し伸べパウロを受け入れたのがバルナバです(使9:27)。マルコはバルナバのいとこにあたり(コロ4:10)、マルコをいつも伝道旅行に同伴させていましたが、あるとき仕事の都合で一行を離れたマルコをパウロは嫌い、バルナバと大喧嘩したことが使徒に書かれています(使15:39)。ここでパウロとルカ、バルナバとマルコの2チームに分かれたのです。ルカはその後パウロが逮捕され行動が制限された後も一緒にいたようです(使28:16)。しかし、この手紙には、若いマルコは「役に立つ」と以前のような嫌悪の感情がなくなっています。ルカによる使徒の書簡がAD60年ごろと言われており、テモテへの手紙はそれから5~7年後のものだと考えられています。この数年の間にパウロの心は変えられ、以前は許せないマルコを役立つ者とし、再会を望んでいます。パウロも主から訓練され、以前には受け入れられなかったことを受け入れるようになったのです。