アッシリアの滅亡

ナホム2:10「破壊、滅亡、荒廃。心はしなえ、ひざは震え、すべての腰はわななき、だれの顔も青ざめる」
紀元前ではどの国も滅びるときは悲惨な最期を迎えます。歴史の本によればアッシリア最後の王はアッシュール・ウバリト2世とされ、テントで暮らしていた時代から数えるなら117代目の王ということになります。ちなみに日本の平成までの天皇は125代続いており、今上天皇は125番目です。バビロニアに滅ぼされるまで1400年の国の歴史がありました。アッシリアの名前の由来はBC1363年に即位したアッシュール・ウバリト1世の「アッシュール」を国の名前に付けたことが起源とされています。皮肉にもアッシリアの名をつけた王の同名の王が最後の王になってしまいました。アッシュールは建国後神格化され、アッシリアの崇拝していた神の名は「アッシュール」と名付けられています。軍拡による国土の 拡張は、国のトップにとっては誇らしいことかもしれませんが、国土が広がった後の政治をうまく治めなければ国は立ち行かなくなってしまいます。アッシリアの滅亡は内紛などを抱えた国状にバビロニア、エジプト、メディアがつけこんだ結果だといえます。