ユダもヨセフも連れ戻す

ゼカ10:6「わたしはユダの家を強め、ヨセフの家を救う。わたしは彼らを連れ戻す。わたしが彼らをあわれむからだ。彼らは、わたしに捨てられなかった者のようになる。わたしが、彼らの神、主であり、彼らに答えるからだ」
ユダは12部族の先頭を歩み、ラッパを鳴らし賛美をしていました(民2:9)。長男ルベンはヤコブの床を汚し(創35:22)、次男シメオンと三男レビは妹ディナの件で大勢人を殺し(創3425)、その後レビはモーセの呼びかけに応えたために神に仕える支族となりました(出32:26)。そのために四男ユダが長子を継ぐ者となり、ユダの系図からイエス様が誕生します(マタ1:1-17)。南ユダ国の素性はわかっており、現在のイスラエルあるいはユダヤ人と呼ばれているのはユダ、ベニヤミン、レビのどれかの子孫です。一方ヨセフは12部族の中ではエフライムとマナセに別れ、エフライムは最大派閥でした(民2:24)。エフライムはイスラエルの中でも発言権が強く、何かことが起きると部族が集まり会合が開かれ、その中でリーダーの役割 をしていたのです(エレ31:9)。ユダとヨセフ(エフライム)をここに登場させたのは全ユダヤ人という意味だと思います。アッシリアイスラエルを滅ぼしてからいくつかの部族を捕囚として連行しました(1歴5:26)。それ以来失われた10支族が生まれましたが、ゼカリヤはそのユダヤ人も捨てられなかった者のようになると言っているのです。