アーメンについて一考

民5:22「またこののろいをもたらす水があなたのからだに入って腹をふくれさせ、ももをやせ衰えさせるように。』その女は、『アーメン、アーメン』と言う」
「アーメン」はこの民数記5章が聖書の中では最初の記述になります。それまでは、主の御名によって祈ることが書かれていますが(創4:26)、「アーメン」という言葉が使われたことはありません。現代では「アーメン」「エーメン」「アメン」「アミン」などという発音が使われており、どれもヘブライ語の「amen(アメイン)」から派生しています。違う教会で「アミン」と言ったからとしても、決して異端という意味ではありません。ただ、自分たちがいつも使っている音と違っているため違和感があるかもしれません。逆に言うといつも「アミン」と発音している人たちにとっては「アーメン」は不思議に聞こえるでしょう。新改訳では「ペテロ」でも、共同訳では「ペトロ」ですし、「イエス」も「イエズス 」という教派もあります。祈りの後にアーメンを付け加えるのは聖書で命令されているわけではありませんが、祈りが終わったときに「そのとおりです」あるいは「うそ偽りはありません」という意味で使っている人たちが多いようです。あたかも祈りが終わったことを示す合図のように使われていますが、使わなくても主の御名によって祈れれば大丈夫だと思います。