触る、運ぶ

民4:20「彼らが入って行って、一目でも聖なるものを見て死なないためである」
大祭司以外に聖所に入ることができるのは、幕屋を組み立てたり、器具を並べることのできる3つの部族だけです。民数記4章は3つのレビの部族の役割分担が書かれています。この中で最も重要なのは「あかしの箱」を運ぶケハテ族でしょう(5.6)。もっともゲルション、メラリ族も幕屋や器具をさわるので大切な仕事だと言えます。しかしパンの机(8)、祭壇(11)、用具を乗せた台(14)を運ぶときはかつぎ棒を通し、直接手に触れて運ぶことはできません。それは聖なるものだからで、ウザはこのルールを破って神に打たれてしまいました(2サム6:7)。契約の箱は必ずケハテ族が運び、かつぎ棒をかつがなければなりません。そしてイスラエルのどの部族よりも先頭に立って進まなければなりま せん(ヨシュ3:6)。レビ人でさえ「触る」や「運ぶ」ことに、これだけ厳重なきまりを守らなければならないのなら、一般の人が近づいたり、目にすることは非常に危険なことだと言えます。それは主の御心ではなく、不敬な心で神に近づく者への戒めです。