喜び喜んで歌う

イザ35:2「盛んに花を咲かせ、喜び喜んで歌う。レバノンの栄光と、カルメルやシャロンの威光をこれに賜わるので、彼らは主の栄光、私たちの神の威光を見る」
悲しみがあるから、喜びはひときわうれしいものになるのです。イエス様は「悲しむ者は幸いです(マタ5:4)」と言われ、慰められるためには悲しみがなければならないことを説明しています。ユダヤ人の歴史はローマとの戦いに敗れ離散してからは悲惨なものでした(AD66-74)。どこに行っても差別され、彼らのできる職業は人が嫌うものばかりでした。その中でも金を貸す商売は、身分の低い者の仕事とされていました。やがて貨幣経済が進み、世の中は人の信頼よりも、お金の信頼のほうが上回るようになり、ユダヤ人の銀行家は富と地位を手に入れるのです。ロスチャイルド家は、イギリスでもフランスでも大きな力を持ち、やがて19世紀後半のシオニズム運動に大きな影響を与えます。それは、長い時 間をかけた主のご計画であり、しいたげられていたユダヤ人ゆえに、エルサレムに戻る喜びはひとしおだったと思います。単に隣の国を占領して、領土を広げるのとはわけが違います。国のないところに国をつくるのです。イスラエルの建国がいかに実現不可能で、神が背後で働いていたかがわかります。