はるかな所からあなたを呼び出し

イザ41:9「わたしは、あなたを地の果てから連れ出し、地のはるかな所からあなたを呼び出して言った。「あなたは、わたしのしもべ。わたしはあなたを選んで、捨てなかった」」
19世紀後半にシオニズム運動が始まり、ユダヤ人の祖国を持とうという運動が強まりました。テオドール・ヘルツルはドレフィス事件(1894年)をきっかけに、どんなにユダヤ人がその国に溶け込もうとしても、差別はなくならないとして、第1回シオニスト会議を開きました(1897年)。当初は、祖国の候補地にアフリカのウガンダやアルゼンチンが挙がっていましたが、「わたしはシオンに帰り、エルサレムのただ中に住もう(ゼカ8:3)」という聖書のことばに基づき、エルサレムに戻る気運が高まっていったのです。当時まだオスマントルコ領だったエルサレムの土地を購入し、第一次世界大戦後までには、農地を中心に47の領地を獲得していました。それを支えていたのがフランスのロスチャイルド家です。さらに、彼らの農作物は当時の世界市場よりも高く買われ、全収穫物が毎年買い付けられるという奇跡も手伝って、ユダヤ人のテルアビブのコミュニティは確立していったのです。預言の裏側には多くの試練や苦労がありますが、主が語られたとおりになっています。