私だけは特別だ

イザ47:7「あなたは『いつまでも、私は女王でいよう』と考えて、これらのことを心に留めず、自分の終わりのことを思ってもみなかった」
収入も安定し、生活に不安がなくなれば、このままその状態が続くことを願うはずです。バビロンも同じでした。しかし人には寿命という避けられない壁が存在します。イエス様のたとえ話に豊作で多くの収入を得た金持ちが、大きな倉を立てて蓄えるというものがあります(ルカ12:16-21)。この金持ちもまた「これから先何年分もいっぱい物がためられた。さあ、安心して、食べて、飲んで、楽しめ(ルカ12:19)」と安心していましたが、神は「おまえのたましいは、今夜おまえから取り去られる(ルカ12:20)」とすべての蓄えが無駄になることを告げられます。バビロンもこの金持ちも、考え方の根本は同じです。しかもバビロンには「呪術」や「呪文」という、とっておきの秘策まで用意されていたのです(12)。バビロンは「私だけは特別だ(10)」と勘違いしていました。現代にも見かけるこの根拠のないプライドはいったいどこから来るのでしょうか?どんなに高ぶろうが、自分を特別扱いしようが、ある時期が来たら地上での人生は終わりを迎えます。特別な人生より、神に愛される人生のほうが百倍ましなのです。