わたしの義はとこしえに続き

イザ51:8「しみが彼らを衣のように食い尽くし、虫が彼らを羊毛のように食い尽くす。しかし、わたしの義はとこしえに続き、わたしの救いは代々にわたるからだ」
「彼ら」は地の上に住む者たち(6)のことで、心に主のおしえを持たない人たちのことです(7)。彼らは有限なものに目を向け、永遠に続くものがあることを理解しようとしません。地上にあるものはやがて朽ち果て、その形さえ維持することは難しいのです。イエス様は改修中のヘロデ神殿を見て、「石がくずされずに、積まれたまま残ることは決してありません(マタ24:2)」と言われました。そのことば通りにヘロデ神殿はローマ軍によってAD70年に崩されています。ヘロデ神殿は約70年の年月をかけて作られたもので、遠くから見てもその金の輝きは見分けることができたそうです。ローマもこの神殿は残しておきたかったようですが、ユダヤ人の徹底的な反抗に遭い彼らのシンボルである神殿を壊すことで、心理的なダメージを狙ったのです。しかし、主は「わたしの義はとこしえに続く」と言われいます。物質に頼り、金がすべてだと判断するのは、ある意味偶像崇拝をしているのです。イエス様ご自身は「人の子には枕するところもありません(マタ8:20)」と言われ、質素で住むところにさえこだわりはありませんでした。