わたしの変わらぬ愛は

イザ54:10「たとい山々が移り、丘が動いても、わたしの変わらぬ愛はあなたから移らず、わたしの平和の契約は動かない」とあなたをあわれむ主は仰せられる」
これは「不妊の女(1)」に対する預言です。「女」は国を表し、不妊は国を持たないユダヤ人に対する比喩で用いられています。ここでは「夫に捨てられた、心に悲しみのある女(6)」とも書かれています。そして、女は「ほんのしばらくの間、あなたを見捨てた(7)」とあり、短時間見捨てられるような表現が続きます。実際にはユダ国がバビロン捕囚にあってから、イスラエル建国までは2600年余り(BC586-1948)、ローマ支配のユダヤ戦争から計算するなら1800年もの間(AD70-1948)、彼らには自分の国というものを与えられませんでした。これを「しばらくの間」と言われるなら、人の忍耐など神の比ではないことがわかります。そして「大きなあわれみをもって、あなたを集める(7)」は、まさしくイスラエル建国の預言そのもののことです。ユダヤ人が再び集められる根拠が「愛」であると主は言われています。時代が過ぎ、イエス様が地上に来られ、全世界の人に救いがもたらされ、すべての人が神の子として数えられようとしていても、主のユダヤ人に対する最初の愛は移ることはないのです。