言ってはならない

イザ56:3「主に連なる外国人は言ってはならない。「主はきっと、私をその民から切り離される」と。宦官も言ってはならない。「ああ、私は枯れ木だ」と」
在留異国人はある程度イスラエルの民の中でも権利を認められています(出12:19など)。それはイスラエル人がエジプトにおいて長い間奴隷だったことを忘れないためです(出23:9)。それでも、12部族のユダヤ人が受けるべき祝福からは外れてしまいます。その危惧から「切り離される」と思うのは自然なことです。また「こうがんのつぶれた者、陰茎を切り取られた者は、主の集会に加わってはならない(申23:1)」という律法があるため、宦官が主の民に加えられないことを悲観するのも当たり前のことです。しかし、イザヤはそういう思いは捨てるようにと語っています。そのような彼らも「安息日を守り」「悪事に手を出さない」ならば、主は民として数えてくださると言われるのです(1)。血による相続ではなく、信仰による相続が旧約の時代から語られています。自分はユダヤ人に生まれなかったから、祝福は受けられないと考えるのは間違いです。もちろん、ユダヤ人には主が用意されたご計画と祝福がちゃんと用意されています(レビ26:12)。まことの神を礼拝するならどんな人種も関係ないのです。