墓地にすわり豚の肉を食べ

イザ65:4「墓地にすわり、見張り小屋に宿り、豚の肉を食べ、汚れた肉の吸い物を器に入れ」
「墓地」と「豚」と聞くとどうしても、イエス様が行かれたゲラサ(マタイではガダラ)地方を思い出してしまいます。墓地も豚も人から嫌われているものの代表です。社会を追われた者はしかたなく、墓場の管理人になったり、豚を飼う仕事をしたりしていました。ゲラサは、当時のローマのギリシャ植民地を10に分割したデカポリスの1つです。ガダラ地区(マタ8:28)は広大な土地だったので、ゲラサとも一部土地がかぶっていたのかも知れません(マコ5:1、ルカ8:26)。イエス様はそんな社会から見捨てられた墓地まで出向き、そこで悪霊に苦しむユダヤ人を救われたのです(ルカ8:26-34)。イザヤによれば、墓地にすわり、豚を食べたりする者のてん末は主からの報復だとあります(7)。イザヤも最後の章に近づ き、「わたしは新しい天と新しい地を創造する(17)」という主のご計画の最終段階に入っています(黙21:1)。この新天地には泣き声も叫び声もなく(19)、黙示録の記述と同じです(黙21:4)。6日間、つまり主の時間で6000年続いた主の忍耐はここに完結するのです(2ペテ3:8)。