何というひどい迫害

2テモ3:11「またアンテオケ、イコニオム、ルステラで私にふりかかった迫害や苦難にも、よくついて来てくれました。何というひどい迫害に私は耐えて来たことでしょう。しかし、主はいっさいのことから私を救い出してくださいました」
ルステラはテモテの出身地です(使16:1)。また足の不自由な人をパウロが癒した場所でもあり、そのためにパウロが石打ちになったところでもあります(使14:8-20)。アンテオケ、イコニオムでのパウロへの迫害は使徒には書かれていませんが、ルステラで起きたことは迫害どころではありません。パウロは石打ちのため仮死状態に陥り、石を投げた人はパウロが死んだものと思っていました(使14:19)。しかし瀕死の重傷だろうと思われたパウロはすぐに立ち上がり、その場を去ったとあります(使14:20)。もちろん宣教の途中で命を落とす人たちもいますが、パウロにはまだ多くの役割が神によって用意されていたために、その場では死ななかったのだと思います。「主はいっさいのことから私を救い出してくださいました」とはパウロだから言えたのでしょう。ルステラからパウロの弟子としてついてきたテモテはこれ以外にも多くの困難な状況を目撃したと推測できます。テモテが独立し、いざ牧会がスタートしたときに抱えた問題は、パウロが体験したものに比べると軽いものに思えたのではないでしょうか。