1ペテ5:8「身を慎み、目をさましていなさい。あなたがたの敵である悪魔が、ほえたける獅子のように、食い尽くすべきものを捜し求めながら、歩き回っています」
たまに「レオン」という名前の人を見かけますが、レオンはギリシャ語の「ライオン」で日本語訳はすべて「獅子」とされています。獅子は旧約では強いものの代表とされていますが(箴28:1など)、ひとたび人を襲うなら食いちぎられ、引き裂かれてしまいます(1王13:26)。士師記ではサムソンは獅子を逆に引き裂き、獅子以上の力があったことが書かれています(士14:6)。またダニエルは神に祈ったために獅子の穴に投げ込まれました(ダニ6:16)。これは実質、死刑と同じ意味です。獅子をコントロールすることはできません。野生のライオンは獲物を常に狙っており、人であろうと容赦なく襲ってきます。ペテロは旧約もまた、新約の時代も恐れられていた獅子を挙げて、悪魔の表現をしているのです。悪魔は破壊者 でいつも人が神に近づくことを邪魔しようとしています。それは人間関係や経済的なこと、アルコールやギャンブル、ドラッグその他あらゆるこの世の楽しみの中に隠されています。楽しいのは構いませんが、それが神以上のポジションを占めることは神から離れること、すなわち罪なのです。
