イエス・キリストを知ることによって

2ペテ2:20「主であり救い主であるイエス・キリストを知ることによって世の汚れからのがれ、その後再びそれに巻き込まれて征服されるなら、そのような人たちの終わりの状態は、初めの状態よりももっと悪いものとなります」
ノアの箱舟(創6章)、ソドムとゴモラ(創19章)、バラムの話(民22:23)などこの世、あるいは人が堕落するときには、神がみせしめを与えることが書かれています(6)。これらの事実は「彼らに対するさばきは、昔から怠りなく行なわれており(3)」というペテロのことばを裏付けています。それは愛なる神が何もかも赦すお方ではなく、節度ある心をもって正しく義を行われる方だということを示しています。では神のさばきに任せれば良いのではないかと思われますが「義人はいない、ひとりもいない(ロマ3:10)」とあるように、もし神のさばきが行なわれるなら人類は誰一人として残らないでしょう。ペテロは人の原罪のことを話しているのではなく、あくまでも欲にかられ罪を犯す者のことを言っています(14)。イエス様の最も近くにいたペテロは罪から離れるだけでなく、イエス・キリストを知ることを勧めています。しかし、クリスチャンになって元の生活に戻るなら、もっと悪くなるとも警告しています。イエス様の言われた汚れた霊が7つの別の霊を連れて元に戻る話と同じです(マタ12:45)。