曲解

2ペテ3:16「その中で、ほかのすべての手紙でもそうなのですが、このことについて語っています。その手紙の中には理解しにくいところもあります。無知な、心の定まらない人たちは、聖書の他の個所の場合もそうするのですが、それらの手紙を曲解し、自分自身に滅びを招いています」
「曲解」はギリシャ語で「strebloo(ステレブラオ)」が使われており、「曲げる」とか「方向を変える」という意味があります。ペテロはパウロの諸教会に送った手紙に目を通していたことは明らかです(15)。「ほかのすべての手紙」はパウロ以外の手紙のことも含まれているのでしょう。しかし、新約ではパウロヤコブヨハネ、ペテロ、ユダが書いた手紙しか残されていません。その中で主のご計画と終わりの時代に言及しているのはやはりパウロの手紙でしょう。ペテロの終末の表現はパウロのものよりももっと具体的で、読む者に理解を深めるものになっています。それは非常に単純で水の次は「火」であると書かれ(5-6)、その日は主が決められた通りに実行され、遅らせることはないともあります(9)。それで も読む者によっては、勝手な解釈で多くの人を惑わしているのは周知のことです。終わりは近いとあおるのも、さっさと悔い改めないと滅ぼされると言うのは勝手ですが、あまりにも過激な歪曲した聖書の解釈を訴えるのもいかがなものかと思います。預言の「付け加え」も「削除」も聖書では禁じられています(黙22:18-19)。