その大庭に、入れ

詩100:4「感謝しつつ、主の門に、賛美しつつ、その大庭に、入れ。主に感謝し、御名をほめたたえよ」
詩編100篇はよく賛美で歌われるもので、個人的に知っているだけでも5~6曲あります。この中の「大庭」はヘブル語で「chalser(カハセーア)」が使われ、モーセの幕屋に作られた聖所に入るまでの広い空間のことを表しています(出27:12)。幕屋自体は40本の台座に柱が立てられ、そこに板を貼り大きな囲いが作られています(出36:26)。これが幕屋の外枠です。幕屋は必ず東西の方向に立てられ(出27:9-13)、東が入り口になっています。入り口から入ったらならば、すぐには聖所に行けず、庭を通らなければなりません。そこには祭壇があり(出27:1)、洗盤を経て初めて聖所に入れます(出30:18)。いけにえを捧げ、身を聖めて始めて主の会見の幕に入れるのです。それは祭司だけで(民4章)、至聖所にいたっては大祭 司だけが年に一度入れます(ヘブ9:7)。つまり主の門に入るということは、これから主と面会するという意味が含まれており、また身が聖められ、いけにえによって罪のない状態を指しているのです。感謝と賛美をもって主と出会うことは主の喜ばれることです。