私は耐えられません

詩101:5「陰で自分の隣人をそしる者を、私は滅ぼします。高ぶる目と誇る心の者に、私は耐えられません」
ダビデのまっすぐな心は聖書を読む者を引き付けます。特にサウル王からの執拗な追撃には、ダビデも本当に困ったことだと思います。しかし、ダビデの考えの根底には「油そそがれた方には絶対手を出さない(1サム24:6)」というものがありました。それは、神と人との間にある絶対的な線引きを間違えなかったダビデの信仰から来ているものです。歴史の中でも権威ある者の狂った行動は、多くの人を悩ませ、苦しませてきました。ダビデには人をそしる心を嫌う性質がありました。また、高ぶる目と誇る心に対しても目を背けています。それがダビデ自身の性格なのかどうか はわかりませんが、それらを主が嫌っていることをダビデは知っていました。主の嫌うものは、ダビデも嫌いになるのです。ダビデは主を第一にしてきたからこそ、この105編が生まれたのだと思います。もちろん、バテ・シェバとの一件があり、名君ダビデも完璧ではありませんでしたが、神から許されやがてユダ族のダビデの子孫としてイエス様はお生まれになるのです。