わが民よ

黙18:4「それから、私は、天からのもう一つの声がこう言うのを聞いた。「わが民よ。この女から離れなさい。その罪にあずからないため、また、その災害を受けないためです」」
「わが民よ」という呼びかけは英語では「my people」となり、これと同じ表現が旧約のバビロンの預言の中にあります(イザ51:45)。イザヤでもやはりご自分の民への警告があり、自分たちの命を救うためには「その中から出よ(イザ51:45)」で、黙示録の「女から離れなさい」と酷似しています。いよいよさばきも大詰めで、教会がキリストの花嫁として迎えられ、獣と獣に従ったにせ預言者は生きたまま硫黄の燃えている火の池に投げ込まれようとしています(19:20)。しかし、こんな時でも主は「わが民」のことを忘れずに、救いの手を差し伸べておられます。この人たちはおそらく、獣の刻印を押されながら、生き延びてにせ預言者に騙されていた人たちではないでしょうか?この女が扱ったものの商品リストは高級品から人の命まで様々です(12-13)。かつてツ ロが海運貿易で巨万の富を築いたように(イザ23:17)、この女(国)も、海を拠点にして取引をしていたようです(17)。どんなに稼いだとしても神の前で不正を行い、極度の好色(3)によって酔いしれたのならさばきは当たり前です。