友人であるユダの長老たち

1サム30:26「ダビデはツィケラグに帰って、友人であるユダの長老たちに分捕り物のいくらかを送って言った。「これはあなたがたへの贈り物で、主の敵からの分捕り物の一部です」」
ダビデはアマレク追跡についてこれなかった200人にも配慮を忘れていません(24)。それどころか、今までダビデと部下が通ったすべてのユダの地の長老たちにもお礼を兼ねて贈り物をしています(31) 。ダビデの律儀さは筋金入りで、サウルに対する態度も「油そそがれた者」に絶対手を出さないという徹底したものでした(26:9など)。ダビデは少しでもお世話になったなら、その恩は絶対に忘れない性格でした。この心が主に向けられたならと思いますが、果たして聖書の伝えるダビデの姿はまさしく、主に対する熱い信仰で満ちていました。それゆえ義兄弟であり、親友のヨナタンの死はかなりのショックだったと思います(31:2)。聖書でダビデヨナタンが最後に合ったのはジフの荒野ホレシュだと記されています(23:16)。サウルから逃げ、荒野という過酷な地しか逃れられないダビデに神の御名によって力づけたとあります。ヨナタンが矢の合図でダビデに危機を知らせ、ダビデが地にひれ伏してお礼を述べて以 来です(20:41)。あれほどヨナタンを愛したダビデにとってはとても辛い訃報でした。