くじ引きで決めた

マコ15:24「それから、彼らは、イエスを十字架につけた。そして、だれが何を取るかをくじ引きで決めたうえで、イエスの着物を分けた」
この文だと、着物のどのパーツを取るかくじで決めたように感じますが、ヨハネによれば兵士の数は4人で、すでに4つの着物のパーツ(例えば上着や下にはくもの)は分配済みで、残ったのは下着だけでした。この下着は「上から全部一つに織った、縫い目なしのもの(ヨハ19:23)」だったため、「裂かないで、だれの物になるか、くじを引こう(ヨハ19:24)」ということになり、くじを引くようになったとあります。これは詩編「私の一つの着物を、くじ引きにします(詩22:18)」と同じ光景です。詩編22篇は「エロイ、エロイ、ラマ、サバクタニ(15)」の 詩、つまり「わが神、わが神。どうしてわたしをお見捨てになったのですか(詩22:1)」というイエス様の叫ばれたことばの詩です。22篇は「わが神」「くじ」以外に、「彼に救い出させよ。彼のお気に入りなのだから(詩22:8)」という1節もあり、マタイが伝える祭司長たちが言った言葉と一致します(マタ27:43)。22篇はダビデが「暁の雌鹿」の調べに合わせ聖霊に満たされ、イエス様より1000年も前に十字架上の出来事をまるで見たかのように歌ったものです。