エモリ人の王シホン

詩136:19「エモリ人の王シホンを殺された。その恵みはとこしえまで」
出エジプトをして荒野にいるときに、エモリ人の土地を通らなければなりませんでした。「あなたの国を通らせてください(民21:22)」と頼んでもシホンはイスラエルを迎え撃つために兵を差し向けたのです(民21:23)。イスラエルは見事に戦闘に勝ちましたが、この話は第1次中東戦争とよく似ています。1948年国連決議でイスラエルを独立国として承認された翌日に、イスラエルの近隣諸国は一斉に蜂起しました。その数は9か国、15万人に及びました。イスラエルはまだ入植したてで、国の基盤も整っておらず、もちろん軍備などありませんでした。なんとか武器を買い集め、詐欺まがいでイギリス軍から盗み出した戦車 などで対抗しましたが、総戦闘員は3万と敵の5分の1しかなかったのです。幸いにも、国連からの停戦勧告で4週間の時間が稼げたために、その間に戦闘機などを揃え、最終的にはイスラエル有利で停戦し現在の国境が定まりました。神の働かれた数々の奇跡が重ならければ現在のイスラエルは存在しません。モーセの時代に引き続き、現代でも神はユダヤ人を導いておられます。