霊が出て行くと

詩146:4「霊が出て行くと、人はおのれの土に帰り、その日のうちに彼のもろもろの計画は滅びうせる」
146篇から150篇までの5つは、「ハレルヤ」で始まり、終わりの節も「ハレルヤ」で終わる同じ形式の歌が続きます。「ハレルヤ」は「ハレル(誉める)」と「ヤ(あなた)」の2つのことばから成っており、口語訳では「主をほめたたえよ」となっており、また英語訳NIV、KJV、NASBなどメジャーな訳では「praise the Lord」となっています。唯一黙示録では、「ハレルヤ」は1つの単語としてギリシャ語表記で書かれています(黙19:1など)。4節「霊が出ていくと」の「霊」は「rewach(ルアーク}で「息」という意味です。そのため口語訳では「その息が出ていけば」となっています。もともとは神が人に息を吹き込んだために命が与えられたことから来ています(創2:7)。つまり神の息がなければ、人は土でできた器にしかすぎず、何もすることができません。もし、人から息(霊)が抜けてしまうなら、器が残りやがて土に帰っていきます(ヨブ1:21)。どんなに計画があり夢を追いかけても、死んだらそこで人としての楽しみは終わりです(ルカ12:16-21)。霊が離れる前に主を覚え、ほめたたえるべきだと思います。