ロ・デバル

2サム9:4「王は彼に言った。「彼は、どこにいるのか。」ツィバは王に言った。「今、ロ・デバルのアミエルの子マキルの家におられます」
ユダ、ベニヤミン以外の10支族は、サウルの子イシュ・ボシェテを次期王だと担ぎ上げてきましたが、その子つまりサウルの孫にあたるメフェボシェデは眼中になかったようです。メフェボシェデは「ロ・デバル」にいたと書かれています。ヘブル語「lo devar」は「不毛」とか「豊かでない」という意味です。そういう街はずれのへんぴなところにひっそりとメフェボシェデはいました。王の候補にもならず、忘れ去られた存在のメフェボシェデですが、彼にもミカという小さい子どもがいたとあります(12)。結婚し子供をもうけ、静かに暮らしていたのですが、ダビデヨナタンとの契約があり、ダビデはけっしてヨナタンの血を絶やさないと誓っていました(1サム20:15)。メフェボシェデはダビデの前に連れてこられたときに、サウル家との確執を思い恐れたと思います。しかし、ダビデの扱いは全く正反対のものでした。サウルの土地を与えるだけでなく、息子とたちと同じ扱い、すなわち一緒に食卓に着いてもいいと言ったのです(7)。ダビデヨナタンとの約束を 覚え、守り彼に対する愛を示したのです。