妻が夫を裏切るように

エレ3:20「ところが、なんと、妻が夫を裏切るように、あなたがたはわたしを裏切った。イスラエルの家よ。―主の御告げ―」
ユダ、イスラエルが主を裏切るようになったのは、まだ2つの国に分裂する前のソロモンの時代から始まっています。ソロモンが神殿と自分の家を建てたころ、主が現れ、もしソロモンとその子孫が主に従わなければ「わたしが彼らに与えた地の面から、イスラエルを断ち、わたしがわたしの名のために聖別した宮を、わたしの前から投げ捨てよう(1王9:7)」と言われました。これは、忠告でもあり警告でもあります。ソロモンはエジプトとの講和を計り、パロの娘を妻にしていました(1王3:1)。それは政治上やむを得ない判断だったのでしょう。しかし、ソロモン はモアブ、アモン、エドム、シドン、ヘテの女を愛した…とあります(1王11:1)。そして彼は700人の妻と、300人のめかけを持ち、その女たちはソロモンの心をほかの神へと移していったのです(1王11:3)。その後ソロモンの子孫たちのユダと10支族のイスラエルは別の国として歩みますが、それぞれ異教の神を受け入れ、主の道に歩んだ王は僅かでした。主から与えられたチャンスを何世代にもわたって棒に振ったのです。