彼らにさばきを下そう

エレ4:12「これよりも、もっと激しい風が、わたしのために吹いて来る。今、わたしは彼らにさばきを下そう」
エレミヤは主が「平和が来る(10)」と言ったではないですか、と訴えています。しかし、神との契約が反故にされたなら、神は迷わずさばきを下す方です。その契約とはソロモン時代のもので「もし、あなたがたとあなたがたの子孫が、わたしにそむいて従わず、あなたがたに授けたわたしの命令とわたしのおきてとを守らず、行ってほかの神々に仕え、これを拝むなら(1王9:6)」という条件のもとに交わされたものです。そして、イスラエルもユダもこの神の示した条件から離れてしまいました。命令とおきてを守らず、他の神々に仕えたのです。神はご自分を示され、人との交わりを持とうとしますが、それが人の自由意志にゆだねられていることを人は忘れがちです。あらゆる世の誘惑を振り切って主に仕えることは、肉を持つ人間にとっては酷なことかも知れません。それほど肉の力は強いのです(ロマ8:7)。主がイスラエルにさばきを下されたのは、クリスチャンに対する忠告でもあったと思います。