泣き女を呼んで来させ

エレ9:17「万軍の主はこう仰せられる。「よく考えて、泣き女を呼んで来させ、使いをやって巧みな女たちを連れて来させよ」」
世界最古の職業は売春だと言われますが、泣き女もその歴史は古くからあります。新改訳では「遊女」という言葉で、売春婦を表しており、ヘブル語では「zanah(ザナー)」という単語が使われています。「泣き女」は金をもらって泣く女のことで、葬儀などで悲しみを演出する効果があります。日本では職業ではありませんが、地方によっては大げさに泣く女の人の風習が残っています。また、中国、韓国では現在でも職業として定着しており、葬儀だけでなく、いろいろな行事に現れます。中東、ヨーロッパでもこれらの風習はあり、どこの地域でも楽しさ、悲しみを演出する人たちはいるようです。ここでは主が泣き女を呼ぶように言い、さばきがイスラエルに降りかかるときには、大きな嘆きと悲しみ包まれる ことを示唆しています。もうすでにイスラエルにはさばきが決定しており、あとは泣くか哀歌を歌う(20)ぐらいしか選択肢が残っていないのです。主は「悟りを得て、わたしを知っていること」のみを誇れと言われています(24)。