捕囚の民を良いものにしよう

エレ24:5「「イスラエルの神、主は、こう仰せられる。この良いいちじくのように、わたしは、この所からカルデヤ人の地に送ったユダの捕囚の民を良いものにしようと思う」
カルデヤの地、すなわちバビロンの地ではダニエルたちが徴用され(ダニ2:48)、ペルシャではエステルやモルデカイが高い位置につけられています(エス10:3)。歴史上の著名なユダヤ人を挙げるなら枚挙にいとまがないでしょう。しかし、彼らが国を持たない、身元の確かでない民族であることも事実です。日本国民が他国でトラブルに会うなら、日本政府は全力を挙げて解決を図ってくれます。国というバックアップがあることは、しっかりした身分が保障されることです。ユダヤ人たちは優秀でしたが、身元を保証する「国」を持たない民族のために、常に足元を見られてきました。彼らを利用し都合が悪くなると追放するということを繰り返してきたのです。1876年イギリスのユダヤ人首相ディズレーリは、同 じくユダヤ人の銀行家ロスチャイルドの援助を受けて、スエズ運河筆頭株主になりました。ユダヤ人を登用するなら大きな成功を収めることができる例です。これはアブラハム約束の実現で、聖書のことばを裏付けるものです(創12:3)。