バビロンに七十年の満ちるころ

エレ29:10「まことに、主はこう仰せられる。「バビロンに七十年の満ちるころ、わたしはあなたがたを顧み、あなたがたにわたしの幸いな約束を果たして、あなたがたをこの所に帰らせる」」
バビロンに70年が満ちるころには、バビロンはなくなっていました。ペルシャのクロス(キュロス)王がバビロンを倒し、ユダヤ人を開放し、帰国させ神殿を再建させるように命じたのです(エズ1:2-4)。以降、ペルシャは栄枯盛衰を繰り返し、現在に至り、現在ではイランとして存続しています。そのため、イラン人はクロス王を大事に思っており、国の創始者だと認識しています。1971年には「イラン建国2500年祭典」が開かれましたが、この2500年の根拠はクロス王の即位年となっています 。当時はまだイラン革命前で、パーレビ国王の時代でした。招待された国は60か国余りで、アメリカ、イギリスなど主要国も含まれていました。日本からは三笠宮、イギリスからはフィリップ王配とアン王女が列席し、アメリカはニクソンが来れず、副大統領が参列しています。他にも大統領、首相レベルが参列し、いかにイラン(ペルシャ)が長い歴史を持っているかがうかがえます。しかし、聖書にはバビロンが終わりの時代に悪の象徴として現れることが書かれています(黙17:5)。