バビロンをいやそうとしたのに

エレ51:8「私たちは、バビロンをいやそうとしたのに、それはいやされなかった。私たちはこれを見捨てて、おのおの自分の国へ帰ろう。バビロンへの罰は、天に達し、大空まで上ったからだ」
「いやそうとした」のはいつのことかわかりませんが、ネブカデネザル王がバビロンを宮殿から見下ろしたとき「この大バビロンは…私の威光を輝かすために、私が建てたものではないか(ダニ4:30)」と誇った瞬間に、「国はあなたから取り去られた」と天からの声がありました(ダニ4:31)。そしてネブカデネザル王は理性を失い、獣と一緒に7年間暮らしたのです。しかし、正気に返ったネブカデネザル王は主を褒めたたえ賛美しました(ダニ4:32-37)。この記述が唯一バビロンが国をあげて悔い改めるチャンスだったのかもしれません。ネブカデネザル王の息子ベルシャツァルにも信仰が受け継がれればよかったのですが、その後の王は誰一人として主を認め、イスラエルの神を拝むことはしませんでした。栄華を極めたバビロンも金、銀、青銅、鉄、木、石の神々を賛美したため(ダニ5:2)、主から見放されてしまいました。ネブカデネザル王の正気を失ったことは、主からの大事なメッセージだったのです。