民衆に食物がなくなった

エレ52:6「第四の月の九日、町の中では、ききんがひどくなり、民衆に食物がなくなった」
ゼデキヤ王の9年目にバビロンに反逆し(2王24:20)、その結果バビロン王によってエルサレムを包囲されます(4)。ネブカデネザル王はすぐに攻撃せず、ユダが降伏するのを待つ作戦を取りました。降伏する2年の間にエルサレムの中に食料はなくなり、ききんが襲います。城内では飢えのあまり子供を食べていたようです(哀2:20)。すべてはエレミヤが預言したとおりになりました(21:7)。日本では1614年に豊臣と徳川の戦い「大阪冬の陣」がありましたが、そのときに大阪城にはあらかじめ兵糧に備えて、食料が買われていました。ゼデキヤもネブカデネザル王に反抗するならそのぐらいの備えをしてから、戦いに臨めば歴史は変わっていたかもしれません。わずか2年の包囲でしたが、何の備えもなければ1年でも耐え忍 ぶのは難しいものです。さらに「「剣とききんと疫病により、バビロンの王の手に渡される(32:36)」とあり、疫病が城内で蔓延したことがわかります。すべてはゼデキヤが主の前で悪を行った結果です(2)。