王母の位から退けた

1王15:13「彼はまた、彼の母マアカがアシェラのために憎むべき像を造ったので、彼女を王母の位から退けた。アサはその憎むべき像を切り倒し、これをキデロン川で焼いた」
マアカはアビヤムの母でもあり(2)、アサの母なのでしょうか(10)?そうすると「彼の子アサ(8)」と矛盾してしまいます。歴代誌では「彼の母の名はミカヤといい、ギブアの出のウリエルの娘であった(2歴13:2)」とあり、さらに話を複雑にしています。アブシャロムの娘というのも疑問が残ります。ダビデ40年、ソロモン40年の治世のあとの話ですから、ちょっと時間が経ち過ぎています。おそらく「母」というのは「王母」という役職名をそのまま「母」と書いたのでしょう。アブシャロムには3人の息子とタマルと いう美人の娘がいたことが書かれていますが(2サム14:27)、マアカという名前は登場していません。納得ができる説明としては、アブシャロムはダビデの美形のあの息子(2サム14:25)のことではなく別人だと思います。さらにマアカはアサの時代にも王母(太后)というポジションに着き続けた、アビヤムの母でレハブアムの18人の妻の中のひとり(2歴11:21)だと推測できます。マアカは美しくはあっても異教の神を拝み、王母にしがみついた女でした。