三日間もわたしといっしょにいて

マタ15:32「イエスは弟子たちを呼び寄せて言われた。「かわいそうに、この群衆はもう三日間もわたしといっしょにいて、食べる物を持っていないのです。彼らを空腹のままで帰らせたくありません。途中で動けなくなるといけないから」」
5000人の給食のときは、1日の出来事でした。弟子たちがイエス様に「群衆を解散させてください(14:15)」と言い、それに対してイエス様が「あなたがたで、あの人たちに何か食べる物を上げなさい(14:16)」という経緯でした。今回は3日間、多くの人が集まり、帰るに帰れない状況です。今回はイエス様は弟子たちに任せないでみずからがすぐに奇跡を行っています(36-37)。3日間の絶食は、水がなければ死ぬ可能性もあります。そのため災害の被災地 での生存率は72時間以内だとされています。しかも、イエス様のもとに集まった人はたとえ癒されたとしても、飲まず食わずで来た道を帰っていかなければならないのです。イエス様は人を創造された神ご自身でもあるので、人体の構造はわかっていました。5000人の時とは緊急性が違います。一刻も早く彼らに食事を取らせないと弱い子どもや女性、老人などは危機的な状況になりかねません。それで今回は弟子たちに、食べ物をあげなさいとはあえて言わなかったのだろうと思います。果たしてイエス様ご自身は食事をなさったのでしょうか?