マタ18:9「また、もし、あなたの一方の目が、あなたをつまずかせるなら、それをえぐり出して捨てなさい。片目でいのちに入るほうが、両目そろっていて燃えるゲヘナに投げ入れられるよりは、あなたにとってよいことです」
つまずくことは人の常で、神を信じ、神に従おうとする者にも避けられないことです(7)。それでも「つまずきをもたらす者」は「わざわい」だと糾弾され(7)、それがたとえ自分の体の一部であってもつまずくことを避けるようにと言われています。目をえぐり出す表現は山上の垂訓の中でもあり(5:29)、情欲をいだいて女を見る者は、すでに心の中で姦淫を犯したことと同じだとあります(5:28)。つまずくことが避けられないのならば、すべての人が「ゲヘナ」に 投げ入れられてしまいます。ゲヘナは英語では「hell」と訳され、新共同訳と口語訳では「地獄」と訳されています。「つますき」は英語では「stumble」でギリシャ語は「skandalon(スカンダロン)」が使われ「罪」とか「侮辱」の意味もあります。つまずくことは心が乱れ、神の意志からはかけ離れた状態になります。もしつまずくことで神から心が離れてしまうなら、その原因は徹底的に排除すべきで、たとえそれが自分の目であっても、ためらってはならないと聖書は教えます。それほど主に対して聖く、心も体も整えなければならないということです。
