みな、行ない、守りなさい

マタ23:3「ですから、彼らがあなたがたに言うことはみな、行ない、守りなさい。けれども、彼らの行ないをまねてはいけません。彼らは言うことは言うが、実行しないからです」
パリサイ人が言うことが全部間違っているわけではありません。むしろイエス様は「彼らの言うことをみな、行い、守りなさい」と言われています。それだけに彼らの行動が残念に思われたのです。なによりも人に律法を押し付けて、自分では何もしようとしない態度にはイエス様の目にも相当不快に見えたのだと思います(4)。もともとパリサイ人はダビデイスラエルの王たちの時代にはいませんでした。彼らが歴史に登場するきっかけは、捕囚以降70年後の神殿再建のころだと言われています。ヘブル 語「パラシュ」という語の「分けられる」という意味から来ています。律法を守るか、ユダヤ人やめるか…的な少々強引ではありましたが、彼らの教えた律法そのものは聖書からのもので、供え物や献金などの基本的な現在でも通じるユダヤのルールの番人だったのです。聖職者が堕落するのは珍しくありませんが、イエス様の時代のパリサイ人もかなり、賛同しかねる行いをしていたようです。言うだけで行なわない人は神から嫌われてしまいます。