ヘロデ党の者たちと

マタ22:16「彼らはその弟子たちを、ヘロデ党の者たちといっしょにイエスのもとにやって、こう言わせた。「先生。私たちは、あなたが真実な方で、真理に基づいて神の道を教え、だれをもはばからない方だと存じています。あなたは、人の顔色を見られないからです」
2016年12月にロシア、トルコ、イランの3か国が協力してシリアの内戦を収めるように協議が開催されましした。どう考えても協力し合うような3か国ではありませんが、聖書にもパリサイ人の弟子とヘロデ党がいっしょにイエス様のもとにやってきたことが書かれています。ヘロデ家を最高指導者とするヘロデ党とイエス様には嫌われましたが、旧約の律法を守りユダヤの再興を考えるパリサイ人とは水と油の関係でし た。2つのグループが考え出したアイデアは、税金に関するものでした(17)。ローマ支配側のヘロデ党は、税金支持派です。一方パリサイ派は、神に対する献金を優先し、宮での献金ユダヤのお金でなければなりませんでした(ヨハ2:14)。「納める」と言えばパリサイ人から非難され、「納めない」と言えばヘロデ党から突き上げられます。2つの派がお互いの意見の相違を乗り越えて、協力し合った瞬間でした。どんな国でも内輪もめするなら立ち行かなくなるというイエス様のことばを裏付ける出来事でもありました(12:25)。