他の服に着替えてから

エゼ42:14「祭司たちは聖所に入ったなら、そこから外庭に出てはならない。彼らが奉仕に用いる服は神聖だから、それを脱いで他の服に着替えてから民の所に近づかなければならない」
エゼキエルの見た幻の神殿は非常に具体的で、寸法にいたるまで細かく書かれています(40-43章)。それだけに歴史の振りかえってい見るなら、AD70年の神殿崩壊以降、その場にはヘロデ神殿の西側の壁こそ残されましたが、一度も神殿が再建された記録はありません。そうなるとこの、1キュビトに一手幅長い単位で測られた(40:5)、従来の神殿よりもはるかに大きい神殿はいつの時代に造られるのでしょうか?クリスチャンにとって、祭壇に生きた動物をほふって捧げる必要はありません(ヘブ9:12)。 しかし、この世界にクリスチャンだけがいるわけではありません。アブラハム契約はいまも生きています(創12:1-3)。ユダヤ人と呼ばれる神が最初に造られ、アブラハムを通して大いなるものとされ、祝福される存在がいるのです。それは時代が移り変わろうとも不変の真理です。彼らにとって聖所はとても大切なところで、一度その場に足を踏み入れたなら、汚れたものを持ち込むことも、また外に出て外界の人と交わることもできないのです。ユダヤ人は父なる神から直接取り扱われる存在です。