亜麻布の服

エゼ44:17「彼らは内庭の門に入るときには、亜麻布の服を着なければならない。内庭の門、および神殿の中で務めをするときは、毛織り物を身に着けてはならない」
亜麻布は聖書では2つのヘブル語の単語が使われており、「pshteh(ピシュテイ)」と「shesh(シェイシュ)」というものです。どちらも同じ亜麻布ですが、後者は白い亜麻布を指し、この箇所の亜麻布は自然の亜麻を織り込んだ薄茶色の「pshteh(ピシュテイ)」が使われています。亜麻布に対し「毛織り物」は禁じられています。毛織物を含め汗の出るような物を身に着けてはならない…とあります(18)。どうやら人間臭さを聖所に持ち込むことを嫌っているように感じます。さらに、外に出るときには、着替えて聖所にいる服は 決して持ち出したり、外で着ることを禁じています(19)。聖さを聖所内で保ち、もし同じ服装で外出して民と会うなら、服のために民が聖められてしまうことがないように…とも書かれています(19)。祭司の役目もツァドクの子孫に限られ(40:46)、これらのこともやはり、ソロモン神殿やゾロバベル神殿、さらに改築されたヘロデ神殿にはなかった決まり事です。西暦が2000年を過ぎても、またエゼキエル神殿は建設されませんが、神の何かしらの御心があるのだと思います。