至聖所があるようにせよ

エゼ45:3「先に測った区域から、長さ二万五千キュビト、幅一万キュビトを測れ。そして、その中に聖なる至聖所があるようにせよ」
25000キュビトは単純計算でも10キロメートル以上の長さで、相続地からは徒歩でも2時間以上かかる計算になります。そのような場所に至聖所は作らることになります。イエス様の時代のヘロデ神殿では、聖所と至聖所の仕切りは幕でした。この幕はイエス様の十字架の完成とともに真っ二つに裂けたとあります(マタ27:51など)が、エゼキエル神殿では至聖所にはとびらが付けられています(41:23)。モーセに幕屋を作らせたのは主ご自身ですし(出25-30章)、ソロモンに神殿を建てるように命じたのも主です(1王8章)。パウロは天地を造られた神は手でこしらえた宮などにはすまない…と言っていますし(使17:24)、また、ソロモンも「神ははたして地の上に住まわれるでしょうか(1王8:27)」と述べています。それでも、エゼキエルに見せた幻にははっきりとした外観と寸法が示され、それに伴う規定までが詳細に書かれています。天におられる神が地上でその栄光を表すときには、聖別された場所を必要としており、人が勝手に想像して作ったものではなく、神が事前に知らせた定めに従って聖められた場所に現れるのだと思います。イエス様だけが地上に来ると思いがちですが、三位一体の神はモーセのときのように地上に降りてこれるのです。