謀反を起こし

2王12:20「ヨアシュの家来たちは立ち上がって謀反を起こし、シラに下って行くヨアシュをミロの家で打ち殺した」
謀反を起こしたのはあたかも、ヨアシュがアラム王に宝物倉にあるすべての金を渡したからのように書かれいますが(18)、歴代誌では彼らの謀反は「祭司エホヤダの子たちの血のため」だとあります(2歴24:25)。ヨザバデ(歴代誌ではザバデ)とエホザバデは、祭司エホヤダを支持し、ヨアシュを神の道に導かれることに賛同していたのだと思います。ヨアシュは母アタルヤが宮を破壊し、そのまま放置されていることに心を痛め宮に献金箱を置きました(2歴24:7-11)。そのようにエホヤダが生きている間は、ヨアシュは神のことを考え神殿再建にも尽力していました。しかし、エホヤダが130歳で亡くなると(2歴24:15)、アシェラと偶像に仕えたとありますと(2歴24:18)。列王記にはありませんが、ヨアシュは祭司エホヤダの子ゼカリヤのアドバイスに耳を貸さず、あろうことかゼカリヤを石で打ち殺してしまいます(2歴2420)。このことがヨザバデとエホザバデの謀反のきっかけになったのです。ヨアシュは40年間王だったとあるので(12:1)、祭司エホヤダがヨアシュの後見人となったのは90歳前後のことです。老齢だが、神に従う信仰と態度はヨアシュの模範となったのでしょう。エホヤダの死でヨアシュの心の支えは一気に失い、アシェラに走ったのかもしれません。