2王15:14「ガディの子メナヘムは、ティルツァから上ってサマリヤに至り、ヤベシュの子シャルムをサマリヤで打ち、彼を殺して、彼に代わって王となった」
この時代の記録はわずか4章足らずで、9人の王が変わっています。イスラエルでは、ユダ族のダビデの子孫である必要はないために、違う家の者が謀反を起こし王になるケースが続きます。エフーの子孫ゼカリヤが暗殺され(10)、以降シャルム、ベカフヤ(15)、ベカ(30)と変わった王はすべて暗殺されています。シャルムを殺したメナヘムだけは、誰かに殺された記録はありませんが、シャルムにいたっては在位1か月と在位日数は歴代ワースト2位です。歴代の王で最も在位期間が短かったのはジムリで、在位わずか7日間の短命王でした(1王16:15)。しかも彼の最後は、追い詰められたあげく、みずから王宮に火を放って自殺したとあります(1王16:18)。3日天下とは日本の明智光秀のことですが、1週間だけ王になるのはどんな気持ちだったでしょうか?王になった者たちはそれそれ野心があり、国を治めようとしますが、主の力なくしてそれはかなわぬ望みです。イスラエルの王たちは最後まで、主の目に叶うことを行なうことなく国は滅んでしまいます。すべては神が預言したとおりになりました(1王9:7)。主に従うならば繁栄と幸福が約束され、他の神に仕えるなら主の前から投げ捨てられるのです。