ネフシュタン

2王18:4「彼は高き所を取り除き、石の柱を打ちこわし、アシェラ像を切り倒し、モーセの作った青銅の蛇を打ち砕いた。そのころまでイスラエル人は、これに香をたいていたからである。これはネフシュタンと呼ばれていた」
レハブアムの時代から長年引き継がれてきた「高き所」ですが(1王15:14など)、ついにヒゼキヤが「高き所」を取り除きました。さらにはあの青銅の蛇が600年経ってもまだあったことには驚かされます。モーセの時代の青銅の蛇は、毒蛇にかまれたときに作った荒野だけの一時的なものだと思っていましたが、約束の地にまで持ち込みし、ヒゼキヤの時代まで大事に保管され、香をたいていたようです。しかし、モーセは「それを仰ぎ見れば、生きる(民21:8)」と指示しただけで、拝むようには言いませんでした。しかも、これは蛇にかまれたときのもので、医療技術や薬がない荒野で、主がイスラエルの民をあわれみ特別に示してくださったものです(民21:1-9)。奇跡が行われたものに、何か神の力が作用すると信じる傾向はいつの時代にもあります。ヒトラーは「聖杯」なる、イエス様が最後の晩餐で飲んだであろう杯を探した記録があります。イタリアで発見された「聖骸布」はイエス様の亡きがらを包んだ布として、多くの人が見に来て拝んだりしています。マリヤ像を拝んだり、十字架を拝むことも賛成しかねます。厳密にいうならば、十字架のネックレスやペンダントにいたるまで、ヒゼキヤ同様に排除すべきだと思います 。