彼の母の名はエディダ

2王22:1「ヨシヤは八歳で王となり、エルサレムで三十一年間、王であった。彼の母の名はエディダといい、ボツカテの出のアダヤの娘であった」
ユダヤ社会では13歳が成人の年齢とされ、成人式がとり行われます。さすがに8歳で王になるには幼すぎると思います。マナセは12歳で王になったとありますが(21:1)、12歳でも王になる資質があるかどうかは疑問です。アタリヤの謀略から逃れたヨアシュは7歳で王になりました(11:21)。彼には祭司エホヤダが養育係としてついており、彼がヨアシュを教えていた間は主に従っていました(12:2)。ヨアシュのように良きアドバイザーが近くにいて導いてくれるなら、若くして王になっても判断力を受け入れることもできるでしょう。幼いマナセやヨシヤには、ヨアシュのように大祭司が後ろ盾となったという記録はありません。それどころかヨシヤ王在位18年目に(3)、律法の書が見つかり(8)、この内容を預言 者フルダに確認に行かせています(14)。ヨシヤには導き手となる祭司はいなかったのです。そうなると、可能性としては母親の影響力が考えられます。マナセはヘフツィ・バハ(21:1)、ヨシヤはエディダという母がいました。エディダの出身ボツカテはユダ族に割り当てられた地で(ヨシュ15:39)、正統ユダ族の出です。両親、特に母親がどういう風に子どもに教えるかは大きい影響力になります。王が主に従うかどうかも教育にかかっていると言えます。