怒りを静めようとはされなかった

2王23:26「それにもかかわらず、マナセが主の怒りを引き起こしたあのいらだたしい行ないのために、主はユダに向けて燃やされた激しい怒りを静めようとはされなかった」
歴代の王の主への背信行為が書かれています。それはソロモンの時代までさかのぼり、アシュタロテ、ケモシュ、ミルコムを持ち込んだのがソロモンだとわかります(13)。さらにヤロブアムの「高き所」(15)、アハズとマナセの祭壇(12)など、多くの異教の神の祭壇や礼拝施設を取り壊しています。それは主の目にかなう正しいことではありましたが、マナセのゆえに主は怒りを静めることをしませんでした。それはマナセの父ヒゼキヤの時にすでに取り壊された多くの祭壇や礼拝施設をマナセが復活させたからです(1 8:22、21:3)。ヨシヤ以前にヒゼキヤが主に目を向け、主に従おうと努力していたのが(18:4)水の泡です。今までは「しもべダビデ(8:19など)」のために何とか怒りを静めてきた主も今回だけは堪忍袋の緒が切れた感じがします。しかも、ヨシヤはメギドの戦いでエジプトのネコに殺され(29)、ヨシヤの改革もここで終わってしまいます。次王エホアハズは3か月の在位にもかかわらず(31)主の目の前で悪を行います(32)。ヨシヤは最後の希望でしが長続きしませんでした。