三十人の長のベナヤ

1歴27:6「彼は、あの三十人の勇士のひとり、三十人の長のベナヤである。彼の分団には、その子アミザバデがいた」
3月はベナヤで4月はアサエルとは、豪華なメンバーが揃っています。ベナヤは「あの」30勇士のひとりでヘブル語の定冠詞「ha(ハー)」が付けられ、ただの30という数字ではないことが強調されています。彼はモアブの英雄2人を打ち殺し、雄獅子を殺したことで名を挙げました(2サム23;20)。しかし「あの」という定冠詞が付くもう一つの「3勇士」とは一線を引かれていました(2サム23;22)。3勇士とはヤショブアム(2サム23;8)、エルアザル(2サム23;9)、シャマ(2サム23;11)の3人で、聖書では彼らは別格とされています。その3人を取り仕切ったのはヨアブの兄弟アビシャイ(2サム23;18)で、彼も また勇士の一人でした。ヨアブの兄弟の末っ子アサエルは足が速く(2サム2:18)、勇士でしたがサウルの将軍アブネルを追って戦士することになります(2サム2;8-23)。そのアサエルがまだイスラエルの分団の長に名を連ねているのは、アブネルとの戦いの前だったからだと思われます。イスラエルの国を守る一族の長はダビデの信頼も厚く、他にここだけにしか登場しない名前もありますが、力のある者たちだったと思います。