エジプトとケベの輸出品であった

2歴1:16「ソロモンの所有していた馬は、エジプトとケベの輸出品であった。それは王の御用達が代価を払って、ケベから手に入れたものであった」
「ケベ」は聖書の中でここにしか登場しませんが、エジプトと並ぶ馬の産地だったことがわかります。ソロモンは馬1頭に銀150を払ったとあります(17)。それは彼らの通り相場だったらしく、ヘテ人もアラムの王も彼らを通して馬を買っています(17)。昔からアラブ種の馬は耐久性が高く、気候にも順応できる馬として知られています。ヘテ人(ヒッタイト)は製鉄などで剣や槍を作り出す民族として有名です。当時の戦争はまだ、石や棒で殴り合うものでしたから騎馬隊や馬を付けた戦車は、戦略上かなり有利に戦えることになります。世界ではイランやインド、さらに北朝鮮などが核開発に注力していますが、相手より有利な武力保持はそれだけでも、戦争抑止につながります。そういう意味においてはソロ モンの戦車1400、騎兵12000(14)は近隣諸国には十分な脅威になったと思います。実際にソロモンはその在位でほとんど戦争を経験していません(1王4:24)。巧みに貿易を成功させ、その利益でまず国防のために戦備を整えたのです。これも神からの知恵なのでしょうか?そうならば、ソロモンから学ぶべき知恵の1つだと思います。