高さは百二十キュビト

2歴3:4「前の玄関は、長さが神殿の幅と同じ二十キュビト、高さは百二十キュビトとし、その内側には純金を着せた」
モーセの幕屋の周りに使われた板は10キュビトとあり(出26:16)、これがそのまま幕屋を覆う板の高さになりました。新改訳の度量衡でいうならば10キュビトは4.4メートルということになります。仮に、モーセの時代からダビデの時代までキュビトの長さが変わらなかったとして、人の指先からひじまでの長さを新改訳の通り44センチだとするならば、ソロモン神殿の玄関に建てられた入口の高さ120キュビトはとてつもなく大きなものになります。単純計算でも52.8メートルとなり、現在のビルの高さを1フロア3メートルだとしても、17階相当の高さになります。さらに、「神殿の梁にも、 敷居にも、壁にも、とびらにも金を着せ(7)」たとあり、ソロモンが金銀を石のように使ったと書かれているとおりです(1:15)。ダビデは神殿の仕様は御霊によるものだとして進めていますから(1歴28:12)、主のご意志だったのでしょう。黄金の神殿はアッシリアもバビロンも壊したがらず、残しておきたかったのはうなずけます。