隣の人の妻と姦通する者

箴6:29「隣の人の妻と姦通する者は、これと同じこと、その女に触れた者はだれでも罰を免れない」
聖書の中でも勇士たちはそれぞれ女性に関するトラブルを抱えていました。ヨセフはパロの侍従長ポテファルの妻に「私と寝ておくれ」と迫られました(創39:7)。サムソンはペリシテ人の遊女デリラに心を奪われ、自分の秘密を話してしまいます(士14章)。ダビデはウリヤの妻バテ・シェバを見たときに、その美しさに心を抑えることができませんでした(2サム11:3)。ソロモンは男性側に立って、女性のなめらかな舌と(24)、美しさに(25)惑わされないように忠告しています。ソロモンには700人の妻と300人のめかけがいたので(1王11:3)、ソロモンが他の女に走ることはなかったでしょう。「遊女はひとかたまりのパンで買えるが、人妻は尊いいのちをあさるから(26)」というのは、取りようによっては売春婦の方が、人妻と不倫するよりまし…という風にも取れます。それほど、誰かの妻と関係を持つことは危険だと言っているのです。売春婦は金以外に興味を持ちませんが、人妻は違います。聖書の初めに男と女が登場してからこのかた、この問題はずっと続いており、何千年経とうと不変の人類の課題だと言えます。