愚か者は

箴12:15「愚か者は自分の道を正しいと思う。しかし知恵のある者は忠告を聞き入れる 」
「愚か者」はヘブル語「eviyl(エビール)」で、「知恵のある者」は「chakam(ハハーム)」となっており、ソロモンの箴言はほとんどがこのような対比型になっています。多くは、善人と悪人(2)、正しい者と悪者(5)、というパターンですが、愚か者と知恵ある者や、愚か者と利口な者(16)というのもあり、ここではそちらのパターンです。知恵のある者は忠告を聞き入れるというのは、逆を言うなら愚か者は忠告を聞き入れないということです。誰もが好き勝手やって自由に生きたいと思います。しかし、人が多く集まれば集まるほど、自分の自由は制限されていきます。自分の道を正しいと思うのはかまいませんが、第3者に迷惑がかかるようではいけません。忠告を受け入れることができる人は、他のどの ような話も受け入れることができる人です。特に耳に痛い忠告は誰も聞きたくないものです。一歩下がって、「自分には落ち度はなかっただろうか」と考えられることができれば幸いです。図星は人を怒らせることがありますが、自分の欠点をズバッと言われて逆切れするのも珍しくありません。もちろん忠告する方にも「正しい者の口は彼らを救い出す (6)」というソロモンの知恵があれば丸く収まるでしょう。忠告する側も、聞く側にもソロモンの箴言を固く握る必要があります。