自分の口を見張る者

箴13:3「自分の口を見張る者は自分のいのちを守り、くちびるを大きく開く者には滅びが来る」
「口」や「くちびる」は言葉を発する場所です。また「舌」も同様に警戒すべき体の一部です。新約ヤコブの手紙では「舌を制御することは、だれにもできません(ヤコ3:8)」と書かれ、どんなに気を付けていても扱うのに難しい器官であることを示しています。ソロモンの箴言の中でも「口」は47箇所、「くちびる」は35箇所、「舌」は18箇所に登場しています。知恵の中でも最も注意していなければならないのが「言葉」だということがわかります。イエス様は「口から出るものは心から出てきます(マタ15:18)」と言われ、言葉にした瞬間心にあるものが外に広まるのだと教えています。嘘でもいいか ら…というわけにはいきませんが、疑うことなく信仰をもって「山よ海に入れ」と言うならその通りになる、とイエス様はおっしゃいました(マタ21:21)。口を見張るのは一人だけの心がけでは難しいものです。それでも何を語るかを十分に吟味し、正しく語るなら主の栄光を帰することになるでしょう。